保険加入の前にセカンドオピニオンを求めよう

車やマイホームは高い買い物です。良い買い物をするためには、みなさん勉強したり情報収集したりするはずです。保険も高い買い物です。月々の保険料は数千円でも20年、30年と払っていくので、総額で考えれば数百万円の買い物になります。

加入を考えたなら、車の購入時以上に比較検討すべきです。でも、勧められるままに生命保険に加入したいと思っている人はいないはずです。検討はしたいけれど、どこをどのように考えていけばいいのか、よく分からないという声もよく聞きます。

確かに生命保険の種類は多く、新しい商品がドンドン出てきています。また、保障を何歳までとするか、何を重視するかによっても適した保険の種類やかけ方が違ってきますので、迷いはじめるとなかなか絞れないかもしれません。

そんなときは2段階で考えると良いのではないかと思います。第一段階は、まず生命保険の全体像を掴むことから始めましょう。生命保険文化センターから消費者向けに冊子を出しています。「ほけんのキホン」「生命保険Q&A」など、100円~200円で生命保険の全体像が掴める内容になっています。

生命保険について書かれた本も書店に何冊も並んでいます。保険選びのポイントや注意点が掴めると思います。また、雑誌では今どんな保険が販売されているのか、最新情報を掴むことができます。

第二段階は「では自分の場合は、どう選べばよいか」という観点で保険を考えます。本などである程度知識を身につけたら、次の段階では詳しい人に聞いてしまうのが近道だと思います。

最近は会社や自宅を訪問するのではなく、消費者の方から出向く「来店型」の代理店が多くなっています。こうした販売のプロたちに自分の場合は、どんな保険プランが勧められるか、設計書を2、3パターン出してもらいます。

こうした代理店では数社の保険会社の保険を扱っています。同じようなタイプの保険でも保険会社によって若干保険料が違いますので、比較できるように提示してもらえれば自分で数社にあたる手間が省けます。

でも、もう1社別の代理店に同じ相談をしてみることができれば理想でしょう。力を入れる会社の保険が同じとは限りません。また、違う人の説明を聞くと、より理解が深まると思います。

説明を聞いたら、その場で契約せずに自宅でゆっくり検討してから、あらためて出向くことをお勧めします。ネットでも複数の専門家がひとつの保険の相談に答えてくれるサイトがたくさんあります。私もなるほどと思う名回答もありますので、ネットが得意であれば活用してはどうでしょう。

私たちのようなフリーのファイナンシヤループランナーに相談するという方法もあります。5,000~2万円の相談料がかかりますが、相談料を払っても損はないと思います。

生命保険にはどんなものがあるかなどの全体像の話から実際の保険選びまで相談者の数年先の家計も見通して相談者の目的と事情に合わせた助言をしてもらえます。

病気の治療法でも別の医師にセカンドオピニオンを求めると、納得して治療を始められます。生命保険も長く払い続けるものですから、専門家のセカンドオピニオンを求めることをこれからの習慣にしましょう。

— posted by NCTV at 03:09 pm